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コンサルタントのブログ

2019年 農業経営環境が大きく変化する年になりそうです。

今日(4日)から、事務所ではゆるりと業務を開始しています。とはいえ、明日からはまた週末。実際に業務が動き出すのは来週の月曜日からです。

さて、私も民間の農業コンサルタントとして操業して16年になります。この立ち位置から定点観測していると、いろいろな変化が見えたり、感じたりすることがあります。そんな経験から申し上げるならば、今年は農業経営にとって大きな変化の年になりそうだということです。

私は農業は地域力だと思っています。地域の農業はその場所の気候や風土、土壌、歴史などによって育まれたものです。農業が地域の景観をつくり、産業を作り文化を形成しています。個々の農家の経営が集まり、集落の農業となり、いくつかの集落がまとまって地域の農業になります。

これまで自治体やJAが個々の経営を画一化することで地域農業を考えていましたが、今後は個性的な個人の経営が複数あり、集落の特性が生まれ、それらの集落が集まって地域という単位での強みを語れなければならないと思います。
個々の経営の特性の違いを尊重し、集落毎に特性が生まれ、それらが集まって全体を形成する。多様性を許容して全体のバランスをとる戦略が必要になると思います。その際には、それぞれのレイヤーで競合を避け、全体として高い付加価値を共有することを目的に地域戦略を立てる必要があると思います。

多様性を許容する」。

整然と並んでいなくても、全体として統一感がある。
そんな地域戦略をフォーメーションで考えてみたいと思います。

2019年 あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
2019年もお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

民間の農業コンサルタントとして起業して今年の4月で17年目になります。起業した当初はここまで続けることができるとは思っていませんでした。これまでやってこれたのは、民間農業コンサルタントという仕事にわずかにも需要があることと、需要が少なすぎて競合する業者があまりいなかったためだと思います。

私は大学を卒業後、13年間のサラリーマン生活を経て起業しました。起業するのに大きな理由があった訳ではなく、ただ、ある日唐突に自分にサラリーマンは向かないと思ったからです。それだけの理由でサラリーマンとしての安定的な収入を捨て、結果的に何ひとつ成すことができなかった甘いビジネスプランで独立に踏み切ったのは若気の至りだったと思います。
しかし、働いていた妻のおかげで、創業数年の経済的な窮地もなんとか乗り切ることができて今日まで経営を続けることができました。妻には感謝しています。

そんな経緯があり、自分が起業したことに関しては全く後悔はなく、起業してよかったと思っています。だから、事あるごとに人に起業をお勧めしてきました。しかし、人には向き不向きというものがあって、起業しない方がよかった人も多く見ています。最近では他人様に気軽に起業をおすすめすることはしていません。

最近、SNSを見ていると、やたらに「(自称)起業家」を目にしますが、起業家のの定義が、「サラリーマン(≒社畜)でないこと」になっていると思います。無職であっても、フリーターであっても組織などへの所属性がない状態は起業家とは言いません。とはいえ、組織の一員とならず、自分の存在で社会に何らかのインパクトを与えようと足掻いている状態は起業家予備軍といえます。しかし、どこかでしっかりとスタートを切って売り上げや利益をしっかりと上げて社会に自分の存在意義を評価されなければなりません。

私が起業して16年間、何とかやってこれたのも私の提供する何らかの価値を評価してくれたお客様がいたからです。これまで培ってきた経験を活かして、今年はさらに新たな事業を生み出していきたいと思います。私も起業家のひとりとして。

本年もよろしくお願いします、

11月29日 北海道アグリ・フード・プロジェクトで講演します。

今週、11月28〜29日に札幌市内で開催される「北海道アグリ・フード・プロジェクト」では、会場内セミナーがいくつか企画されていて、私も29日の11:30から「GIプレミアム(需要者にとっての特別な価値)をとおした産地の総合戦略作りについて」と題して講演いたします。農林水産物のブランディングに興味がある方はぜひ登録してご参加ください。

→ セミナー聴講事前登録(無料)はこちら

 

北海道農林水産知的財産セミナーでパネルディスカッションのコーディネータ

 

開催前のご案内を失念していましたが、11月21日に札幌市内のホテルで開催された北海道および北海道農政事務所が主催する「北海道農林水産知的財産セミナー」で、パネルディスカッションのコーディネータをつとめてまいりました。当日は100名ほどの参加者があり、農林水産物の知的財産に関する関心が高まっていることを感じます。

オリンピックのカーリングの「もぐもぐタイム」が有名になりましたが、韓国で購入されたイチゴが日本で育種されたものだったんじゃないか?とか、中国でシャインマスカットが栽培されている。とか、栃木県が開発したイチゴ、「スカイベリー」が中国で商標登録されて販売されている。といったニュースがあとを絶たないからなんですね。

農産物の多くは、国や県などの研究機関で長い時間と膨大な予算(税金)を使って開発されたもので、その形質を発現する遺伝情報はタネに入っています。また、組織培養という技術を使って細胞からクローンを作る技術もありますので、遺伝資源の流出は制度で取り締まらなければなりませんね。

最近は種苗法の廃止などの話題もあり、タネに関する議論は尽きませんが、マーケットがグローバルな時代ですから、様々な仕組みを駆使して守らなければ国の損害も大きくなりますね。

さて、パネルディスカッションは1時間でしたが、パネラーの農林水産省知的財産課の中島課長補佐、GI登録されている「十勝川西長いも」のJA帯広川西の常田部長、「はぼまい昆布しょうゆ」を地域団体商標に登録している歯舞漁協の中村参事に助けれれて良い議論ができました。

農林水産物の知財は、地理的表示(GI)や地域団体商標など様々な制度で権利化することができますが、その知財をどのように使ってブランドとしていくのかが重要なんです。知財は”手段”ですから。

今週、11月28〜29日に札幌市内で開催される「北海道アグリ・フード・プロジェクト」では、会場内セミナーがいくつか企画されていて、私も29日の11:30から「GIプレミアム(需要者にとっての特別な価値)をとおした産地の総合戦略作りについて」と題して講演いたします。農林水産物のブランディングに興味がある方はぜひ登録してご参加ください。

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心身ともにハイパフォーマンスな状態を維持することが自助努力

10月22日のエントリでは「長生きに対応した自助努力」の話題を書きました。政府は高齢化による社会医療費が財政を圧迫していることに対して、年金支給年齢の先送りや定年の延長などを提案しているという話です。この議論の中で私が気になったのは「長生きに対応した自助努力」という言葉なんですが、その後、いろいろと考えを巡らせてみました。

少子高齢化と言われて久しく、国民の平均年齢も高くなっていて、もはや「高齢化社会」ではなく、日本は「高齢者社会」に入っています。出生率が低いため、相対的に高齢者が多くなっているのも事実ですが、平均寿命も伸びて、みんな長生きになったことを改めて考えなければならないと思うのです。

”長生き”は結果であり、どのような状態で長生きするかは、個人の暮らし方に大きく左右します。今は医療が発達しているため、たとえ病気になったとしても、すぐに死ぬことはありません。要支援、要介護の状態になり、病院や施設で、療養しながら老後の長い時間を過ごす人もいれば、若い頃と変わらず、趣味に仕事に活発に活動し続けながら歳を重ねる人もいます。

もちろん自らすすんで要支援、要介護の状態になることを望んでいる人はほとんどおらず、結果的にそのような状態になってしまうわけで、これも永年の不摂生が原因だったり、予期せぬ事故や怪我などによる場合もあります。

”永年の不摂生”に関しては生活習慣病の予防のような対応を取ることができます。食事や運動、睡眠を上手にコントロールすることで、心身ともに常に高いパフォーマンスを維持することは大切な自助努力と言えます。

同じ年齢であっても、その人の置かれている状態で心身のパフォーマンスは大きく異なります。かつては一様に歳をとって、年相応にパフォーマンスが低下したのでしょう。だから、定年や年金支給というルールが成立したのではないでしょうか?

心身ともに高いパフォーマンスを持った高齢者は、高齢者と言えども現役世代と変わらない働きをすることができます。いや、むしろ柔軟な思考ができる経験豊富な高齢者は、大きな組織の中で固定概念に縛られた狭小な価値観しか持っていない現役世代よりもイノベーティブだったりするでしょう。

人手不足と言われていますが、いわゆる”ハイパフォーマンスな高齢者”を企業が活用することで解決できる課題も多くあると思います。また、老い方を考えても、いかに”ハイパフォーマンス”な状態であるかを意識し何かを実施していることが、自助努力として求められているのだと思います。

今日のニュースに、大手商社が若手でも幹部として積極的に取り立てていくという新たな人事制度を発表しました。これも、見方を変えれば、能力がある人は年齢を問わず重要なポストにつけていくということです。年齢に関わらず、ハイパフォーマンスな状態を作り出すことがこれからの社会に求められていることだと思います。

年功序列とか定年とか、再雇用とかの概念がなくなり、企業は良い人材を大事に長く使い、年齢に関わらず組織外からも積極的に採用して、企業のパフォーマンスを高めることが、長生き社会における自助努力なのであろうと思います。