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コンサルタントのブログ

人もまた生態系の一部か?

札幌市南区でのヒグマの出没を解説するテレビのニュース

しばらくぶりの投稿になります。

8月3日ごろから、Webに採用していたブログのシステムのエラーでサイトにアクセスできない状態になっていたのを今日になって気づき、修復ついでに投稿してみます。(あまりにもしばらくぶりなので、投稿の入力インターフェイスまでいつの間にか変わっていて、戸惑っています。)

最近の関心事は上の写真の件。私の自宅近くでヒグマが頻繁に出没し、テレビ等の取材にも恐れることなく、住宅街を闊歩しているということです。夜になるとパトカーが周辺住民に外出はしないよう呼びかけていました。

今朝のニュースでは住宅街にヒグマがあらわている様子を生中継していました。同時に複数の地点で目撃されていることから、複数のヒグマが山から住宅地に降りてきていると思われます。
今日は燃えるゴミの収集日でしたが、生ゴミは出さないように。とか、不要不急の外出は控えるように。と呼びかけられていて、いよいよ周辺住民の生活にも影響ができてきました。私のジョギングコースが近くの山林沿いにあって、ヒグマが出るんじゃないかと不安なので、しばらくジョギングは控えるようにします。

私もこの地域に子供の頃から暮らしていますが、昔(40年ほど前)はヒグマが近くに出たなどと聞いたことはありませんでした。この数年ほどは、ヒグマの目撃情報などが報じられるようになっていましたが、普段、めったに見ることがないヒグマが住宅街に来ようとは考えられません。

ヒグマの住む山に食料がないのか、個体数が増えすぎてしまったのか、あるいは温暖化などの気候の変化など、何か環境的な要因もありそうです。

住宅街では鉄砲などは使えないようで、札幌市ではワナを設置するなどして捕獲、駆除に乗り出そうとしているようですが、家庭菜園のトウモロコシやプルーンに味をしめたヒグマが簡単に捕獲されるとは思いません。

ネットニュースのコメント欄では、駆除について”ヒグマには罪がない。”、”かわいそう” などのコメントがありますが、近隣住民の不安は募ります。また、子供たちも今は夏休みですが、来週あたりから学校も始まります。安心して登校できるよう対策は急がれます。

札幌のような大都市においても、野生動物と人との共存のあり方が問われています。そもそもヒトも動物であり地域の生態系を構成する種のひとつであったという原点に立ち返り、今のヒトの暮らしが、知恵と文化で武装することで、生態系から締め出された存在であること。農業といういう手段で他の種を飼いならすことで弱い人間が地球の生態系の頂点に君臨し、文化の発展が環境を破壊し、経済を混乱させていることを、広い宇宙からの視野で考え直す機会なのかもしれません。

日-EU EPAも発効して、農産物をより高く売るために「ブランディング」がますます重要になってきました。

酪農学園大学での講義

先日(と言っても1月の話)、お世話になっている酪農学園大学のアジア酪農交流会の發地会長からお声がけをいただき、酪農学園大学で講義をする機会がありました。話題は、私がスマートサポート社で取り組んでいる「スマートスーツ」の話が中心でしたが、農産物のブランド化の話も興味深く聞いていただけたようです。

2月1日には日-EUのEPAが発効し、段階的にEUとの間の関税が撤廃されます。EUのチーズやワイン、畜産加工品などが安価で輸入されることになり、日本の農産物が市場で負けてしまうのではないかと懸念されています。
確かに、今のまま、何もしなければ、負けてしまうかもしれません。

EUの産品には、誰でも知っている「ブランド力」があります。このブランド力は農産物やその加工品そのものの価値に加え、購買者(需要者)が頭の中で、新たな価値を付け加えることで、価格に反映されるものです。
農産物以外のブランドと考え方は同じです。

では、どのようにブランド力をつけていくのでしょうか?

多くの人は、ブランド=名称(ネーミング)やロゴやパッケージなどのデザインだと勘違いしています。確かに、これらはブランド力を高める手段ではあるのですが、これだけ実行したとしてのブランド力は高まりません。多くは自己満足で終わってしまいます。そのうち、あまりにも売れなくて、自己嫌悪になることもあるでしょう。

まず、産品そのものの特性(アピールポイント)を定義することです。その特性は同種のものと出来るだけ差別化されていることが望ましいです。次に、それを誰(お客様)にどこで買ってもらいたかを想定します。

対象となるお客様の頭の中で、産品の味だったり、形だったり、手に取った時の喜びや達成感、優越感などを作り上げれるような、ストーリーなどを組み立てます。その上で、名称やデザインなどを作り込むことになります。

ブランディングとは、それらの構造を設計することなんです。

農産物が売り場で値段だけで選択されるならば、ブランド力はほぼないと考えても良いでしょう。少しぐらい高くても、消費者の欲求を満足させることができる「ブランド価値」があれば良いのです。

日本の農産物や加工品、和食の文化などは、世界に誇れるものだと思います。逆にEUのお客様により高く買ってもらうよう、ブランディング活動を実践してみましょう。

2019年 農業経営環境が大きく変化する年になりそうです。

今日(4日)から、事務所ではゆるりと業務を開始しています。とはいえ、明日からはまた週末。実際に業務が動き出すのは来週の月曜日からです。

さて、私も民間の農業コンサルタントとして操業して16年になります。この立ち位置から定点観測していると、いろいろな変化が見えたり、感じたりすることがあります。そんな経験から申し上げるならば、今年は農業経営にとって大きな変化の年になりそうだということです。

私は農業は地域力だと思っています。地域の農業はその場所の気候や風土、土壌、歴史などによって育まれたものです。農業が地域の景観をつくり、産業を作り文化を形成しています。個々の農家の経営が集まり、集落の農業となり、いくつかの集落がまとまって地域の農業になります。

これまで自治体やJAが個々の経営を画一化することで地域農業を考えていましたが、今後は個性的な個人の経営が複数あり、集落の特性が生まれ、それらの集落が集まって地域という単位での強みを語れなければならないと思います。
個々の経営の特性の違いを尊重し、集落毎に特性が生まれ、それらが集まって全体を形成する。多様性を許容して全体のバランスをとる戦略が必要になると思います。その際には、それぞれのレイヤーで競合を避け、全体として高い付加価値を共有することを目的に地域戦略を立てる必要があると思います。

多様性を許容する」。

整然と並んでいなくても、全体として統一感がある。
そんな地域戦略をフォーメーションで考えてみたいと思います。

2019年 あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
2019年もお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

民間の農業コンサルタントとして起業して今年の4月で17年目になります。起業した当初はここまで続けることができるとは思っていませんでした。これまでやってこれたのは、民間農業コンサルタントという仕事にわずかにも需要があることと、需要が少なすぎて競合する業者があまりいなかったためだと思います。

私は大学を卒業後、13年間のサラリーマン生活を経て起業しました。起業するのに大きな理由があった訳ではなく、ただ、ある日唐突に自分にサラリーマンは向かないと思ったからです。それだけの理由でサラリーマンとしての安定的な収入を捨て、結果的に何ひとつ成すことができなかった甘いビジネスプランで独立に踏み切ったのは若気の至りだったと思います。
しかし、働いていた妻のおかげで、創業数年の経済的な窮地もなんとか乗り切ることができて今日まで経営を続けることができました。妻には感謝しています。

そんな経緯があり、自分が起業したことに関しては全く後悔はなく、起業してよかったと思っています。だから、事あるごとに人に起業をお勧めしてきました。しかし、人には向き不向きというものがあって、起業しない方がよかった人も多く見ています。最近では他人様に気軽に起業をおすすめすることはしていません。

最近、SNSを見ていると、やたらに「(自称)起業家」を目にしますが、起業家のの定義が、「サラリーマン(≒社畜)でないこと」になっていると思います。無職であっても、フリーターであっても組織などへの所属性がない状態は起業家とは言いません。とはいえ、組織の一員とならず、自分の存在で社会に何らかのインパクトを与えようと足掻いている状態は起業家予備軍といえます。しかし、どこかでしっかりとスタートを切って売り上げや利益をしっかりと上げて社会に自分の存在意義を評価されなければなりません。

私が起業して16年間、何とかやってこれたのも私の提供する何らかの価値を評価してくれたお客様がいたからです。これまで培ってきた経験を活かして、今年はさらに新たな事業を生み出していきたいと思います。私も起業家のひとりとして。

本年もよろしくお願いします、

11月29日 北海道アグリ・フード・プロジェクトで講演します。

今週、11月28〜29日に札幌市内で開催される「北海道アグリ・フード・プロジェクト」では、会場内セミナーがいくつか企画されていて、私も29日の11:30から「GIプレミアム(需要者にとっての特別な価値)をとおした産地の総合戦略作りについて」と題して講演いたします。農林水産物のブランディングに興味がある方はぜひ登録してご参加ください。

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