
6月1日からの肥料価格が最大2倍近くになります。
原因は円安とロシアとウクライナの戦争によるところが大きいとのこと。
日本は資源や食料の多くを輸入によって賄っています。
国産の農産物も肥料や飼料などの生産資材の多くは輸入品なので、為替や世界情勢の影響を受けることは必然と言えるでしょう。
円安傾向は今後も続くと予測されていて、この先、しばらくは、肥料価格のさらなる値上げに警戒する必要があると思います。場合によっては、日本に肥料が入ってこないなんてこともあるかもしれません。
農業者にとっては、仕入れ価格が増えるわけで、販売価格が変わらなければ、資材の値上げ分だけ手取りが減ることになります。これは一大事です。
農産物は市場の動向によって販売価格の変動が大きく、価格が下がった場合には共済による補填などもあることから、資材の価格、すなわち仕入れ価格をあまり意識してこなかったかもしれません。
しかし、儲かっている農家の多くは、資材費を上手にコントロールしています。
肥料は土壌分析に基づき適正量を適時に施用するなどの工夫が多くあります。単肥をブレンドしたり、同じ肥料成分でも種類を変えて施用しています。もちろん前提となる土づくりにも余念がありません。
土壌分析はしたものの、その結果について考察していますか?
多くの農家は、土壌分析表を読むことができません。また、理想、目標とする状態が見えていないので、施肥設計ができていません。
今からでも遅くはありません。
土壌分析結果に基づく施肥設計を自ら実施し、畑のデータベースを作りましょう。