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パラダイムシフト

昨年からコロナ禍で時間に余裕ができたので、数年ぶりにゴルフ場に通うようになりました。
どこのゴルフ場でも検温、消毒は必須になっています。カートの前後にも塩ビのシートが張られています。

コロナ前の北海道のゴルフ場はアジア各国からの観光客、本州からのツアーなどで休日、平日問わず、大変な賑わいでしたが、今年も特に平日の予約には余裕があるみたいです。

北海道のゴルフ場の芝はケンタッキーブルーグラスなどの洋芝が中心で、鮮やかなグリーンがこの季節美しい景観を生み出しています。この時期、梅雨もなく晴れる日が多い北海道の気候は最高の観光資源と言えるでしょう。

観光客が来なくなって、困っているのはゴルフ場や観光、飲食だけじゃありません。
地方の農村地域でもステイホームで地域の人も出歩かなくなったことに加え、出張や観光で通過する人や宿泊で滞留する人など外部からの人の流れが途絶えています。加えて地域の産業まつりなどのイベントも軒並み中止されているので、地方で商売をされている方は都市部以上に厳しい状況にあると言えるでしょう。

ただでさえ、過疎化、高齢化が著しい地方で経済を動かすためには、地域の産業を振興して外に販売するか、居住人口や滞留人口を増やして、地域にお金を落としてもらう仕組みをつくるしかありません。地域の人口が減ると、そこでの商売がなりたたなくなるのでお店や食堂なども閉店せざるをえません。ますます地域の利便性が悪くなります。

コロナ禍でテレワークが可能になったことで居住を地方に移す人が増えていると聞きます。
移住を促進し、副業として地域の産業を手伝ってもらうといったこともできるようになるでしょう。地方は家賃をはじめとする生活費も低くおさえることができます。通勤もなく、自由な時間が増えます。オンラインで足りなければ格安運賃の飛行機で安く出張することもできます。

それができないのは、働き方に対する考え方がカチカチに固定化しているからだと思います。仕事とは、組織に就職して満員電車に乗って都心のオフィスに出勤して、同僚たちと机を並べて作業をして帰るものだ。と思い込んでいるのでしょう。
いまの生活のペースやスタイルを変えることに対する不安もあるでしょう。人と働く、見られて評価されることを期待している部分もあると思います。

コロナ禍のいま、大きな価値観の転換期にあります。パラダイムシフトです。
昨日までの価値観が否定されるのです。不安を乗り越えてあたらしい生き方を模索する時間を与えられているのかもしれません。