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コロナ禍の長いトンネルを抜け得た先の景色は?

新型コロナウィルスの第3波となる感染拡大が日本を襲っています。これまでの政府主導の自粛要請ではなく、個人の判断で感染拡大を防止せざるを得ない状況にあって、この2、3日は街を歩く人たちも少なくなっているような気がしますが、報道によれば各地の空港などは大混雑しているとか。

今日は3連休の中日ですが、新型コロナウィルスを意識しながらどのように行動するか多くの人たちが考えていると思います。

コロナ禍にあっては、もっともダメージを受けているといわれている飲食や観光業界だけでなく、我々のような一般的なビジネスを営んでいる者でも営業活動が制限されています。飲食や観光は関連する業界の裾野が広く、GOTOのトラベルもイートも実はレストランやホテル、鉄道などの実需産業だけでなく、大きな経済効果があったと思われます。

飲食や観光などは「人が移動すること」が前提になっています。人の移動の総量が多ければ多いほど経済は大きくなると思われます。つまり、経済は人が移動しないとまわらないともいえます。

コロナ禍で、ぼくも例外ではなく海外出張はもちろん国内出張も大幅に減少しています。来客もあまりなくなりました。お客様が来られて食事に行くこともほとんどなっくなりました。

このような冷え切った状況をなんとかしようというのが、GOTO政策でしたが、感染拡大の原因と指摘されたことで、週明けには一気に縮小されることと思います。

「地域を出ることなく、限られた人と小さなコミュニティで静かに暮す。」ことが今後、長く求められるようになるように思います。とういうか、それを基軸とした新たな価値観がつくられていくことになるでしょう。

コロナ禍という、いつ終わるかわからない長い長いトンネルを抜けた先の景色はこれまでとは大きく違うものになっているはずです。決してもとには戻らないのではないかと思っています。いわゆる”パラダイム・シフト”です。

パラダイム・シフトとは、「その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。」(wikipedia)

これまでの時代で当然のことと考えられていた認識とは、端的にいえば、「頑張って働き、経済成長に寄与し、たくさん稼いで、いっぱい買い物をし、大量に消費することで、さらに経済をまわそう。」というものでした。これは戦後の経済成長期からバブル崩壊まで続きました。

実はこのパラダイムはバブル崩壊の1990年代前半にすでに終了していたのにも関わらず、過去の成功体験から暮らし方や生き方を大きく転換することはできずに30年間という成長しない期間をつくってしまいました。

これは、現在、50歳以上の人に深く刻まれた価値観です。(ぼくもしっかり該当しています。)彼ら時代の成長を牽引した、テレビや新聞などのオールドメディアと大手広告代理店による画一的な世論誘導は、インターネットの普及によるSNSなどの新たなメディアによって塗り替えらようとしています。

実は、GOTO政策なども古い価値観での最適解であり、多くの人を一度に動かすことをオールド・メディアを使って世論形成しようとしたものです。SNSが普及する以前であれば政治がリードし、メディアが従うことでやり切っていたと思いますが、いまはSNSによる多様な情報があふれるなか、民意に配慮して何も決められない状況になっています。

先のアメリカの大統領選挙を見れば、SNSと大手のオールドメディア、政治の関係が見えるでしょう。

さて、そんな長いトンネルを抜けた先で、わたしたちはどのような価値観で暮らし、生きていくべきでしょうか?

その地域に暮らす人たちが、静かに、そして幸せに暮らし、満足感を得ていることが共感されるようになるでしょう。消費が称賛される都会的で華やかな暮らしよりも、地域に根ざした暮らしを確立し、他人の評価を気にすることなく自己肯定感の高い暮らしが共感されることになるでしょう。

そのような新たな価値観の仮説をたてたうえで、成り立つビジネスを再構築することになるでしょう。もしかしたら、いよいよ地方の時代になるかもしれません。