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在宅勤務

昨日から在宅勤務をはじめました。

私が住む札幌でも新型コロナウィルスの感染者が確認され、ついに4月12日に北海道と共同で緊急宣言が出されました。2月28日にも北海道独自の緊急事態宣言を出しているので、2回目の緊急事態宣言になります。

私は大学卒業後に13年間、サラリーマンを経験しました。ある日、自分がサラリーマンに向かないことを自覚し会社を辞めました。1年間ほど無職として暮らし、その後、会社をつくって起業しました。

起業した当初は事務所を借りる余裕もなく、何年も自宅で仕事をしていました。だから、在宅勤務ははじめてではありません。そもそも事務所を持たない人が在宅勤務と言って良いのかはわかりませんが。

当時、娘はまだ赤ちゃんでした。共働きだったので保育園に子供を預けましたが、自宅で幼い子供の面倒をみながら自宅で仕事をするって、ほぼ不可能に近いことだと思います。

 自宅にいれば、掃除や洗濯、DIYや料理など、プライベートなことで気になることがたくさんあります。すぐに仕事から逃避できる環境にあるんです。ましてや、誰にも見られなければ、やりたい放題です。
 他方、仕事に集中すれば、昼も夜もなく、いつまでも働きつづけることができます。顔も洗わず、着替えもせず、風呂に入らず、寝ずに。

 何を言いたいかというと、在宅勤務を時間で管理するのはほぼ不可能ではないかということです。成果、出来高で評価されるべきであり、そのためにはあらかじめ成果(ゴールイメージ)と期限、進捗報告、評価方法、評価者を決めておく必要があります。

 労働者の管理は、法的にも時間で管理するのが前提になっています。成果がでなくても時間を使用者に捧げれば、時間あたりの報酬が支払われる仕組みになっています。工場でラインに張り付いている作業員や警備員など、「そこにいること」が前提になっている人はそれで良いと思いますが、いま、在宅勤務をしている人のほとんどは、「常にそこにいなくても良い人」です。だから、在宅勤務をすることができているわけです。

 管理者も、タイムカードによって労働者を時間で管理することが当然と思っています。だから、在宅勤務であってもパソコンを立ち上げた時間や離席した時間、業務終了を管理したがるわけです。
 成果を求めているわけではないので、労働者はいかに上手にサボろうかと思うのです。これではいつまでも生産性はあがりませんね。

 在宅勤務が常態化すれば、ブラック企業はなくなるのでしょうか?これまでブラック企業というのは長時間労働、あるいはサービス残業など時間に対する対価の不払いというものでした。もし、労働者に高い処理能力があり、さらに処理力を高めるようなICTを活用した道具や環境があれば、成果を出すのに必要な時間は短縮されるでしょう。

 あらかじめ、経営者や業務管理者(この場合は労働者の時間を管理する人ではなく仕事の成果に対して責任を持つ人)と労働者の間で、仕事の成果や要する時間等をしっかりと話し合うべきです。労働者に高い能力があれば高く評価され、報酬はより高まるでしょう。

・・・と、ここまでは現場を持たず、在宅勤務が可能な人、都会の立派なビルに勤務しているオフィスワーカーとかホワイトカラーと言われている人の話です。

工場で勤務している人、農業や漁業などの一次産業、土木建築など「現場」に対して責任のある仕事をしている人は在宅勤務はできません。また、営業の自粛などを強いられている飲食業や観光業、販売業、イベント、エンターテイメント業界などの「人」と仕事をしている人、「現場」や「人」と仕事をしている人を相手にご商売をされている会社(おもに中小企業)の人たちは、在宅勤務なんてできるわけがありません。

こんな状況にあっても、季節はめぐり春がやってきました。

今日も畑では種をまき、苗を植えています。牧場ではいつもと変わらず搾乳や家畜への餌やりが行われています。普段どおりに朝はやくから海に船をだす人もいるでしょう。かれらのいつもと変わらない仕事が私たちの食、いのちを支えているということを改めて考えなければなりません。そして、食の生産現場を守る責任が私たちにはあるのです。