Reclaim the Earth!

足りない労働力はテクノロジーとナレッジで解決しよう。

先週、私も参加しているロボットトラクターによる、バンカーサイロの踏み込み車両(トラクター)の自動走行(無人車両)の公開実験が行われました。
現在、乳牛の飼料は、バンカーサイロというコンクリート製の床と両壁面を持つ施設に牧草やトウモロコシなどが積み込まれ乳酸発酵して、サイレージという飼料になります。乳牛が主食として食べる漬物のようなものです。
昔は、タワー型のサイロが主流でしたが、最近は酪農経営の規模拡大や、TMRセンター(乳牛の給食センター?)が増えてきて、大型のバンカーサイロが普及しています。大きいものだと、間口が15m、奥行75m、高さが3mほどにもなります。ここに収穫された牧草がダンプで運び込まれ、ホイールローダやバックホーなどの大型の作業機械で敷きならされます。このとき、しっかりとぎゅうぎゅう詰めに踏みつけて密度を高めないと酸素が入ってしまい、乳酸発酵せず、いわゆる”腐れサイレージ”になって、乳牛に与えられなくなってしまいます。

そこでバンカーサイロでは大型の重機のタイヤで牧草をムラなく踏みつける作業が欠かせないのですが、大型のバンカーサイロでは一度に3台ぐらいの重機が投入されます。これに加えて牧草地から牧草を運ぶ何十台ものダンプカーが必要です。牧草の収穫時期は同じ地域ならば、ほぼ同時に始まるわけで、車両のオペレータが圧倒的に足りない状況になっています。

オペレーターも高齢化が進んでいて、将来的に労働力が逼迫することは容易に想像できるのです。

そこで、プロジェクトでは、クボタの大型トラクターにサイレージパッカーを牽引させ、バンカーサイロの中を無人で走行させようと開発を進めてきました。いわば、ロボットトラクター、スマート農業のひとつと言えるでしょう。

搾乳ロボットもそうですが、テクノロジーを導入することで、生産性を損なわずに投入労働力を大幅に減らすことが可能です。もちろん、費用対効果もありますが、北海道では地域の産業の主軸が農業であることも少なくなく、地域で農業が成り立たなくなると、地域そのものが消滅することも懸念されています。
知恵をしぼって、新たな、作業のあり方を模索しなければならない時期が来ているのだと思います。