Reclaim the Earth!

日-EU EPAも発効して、農産物をより高く売るために「ブランディング」がますます重要になってきました。

酪農学園大学での講義

先日(と言っても1月の話)、お世話になっている酪農学園大学のアジア酪農交流会の發地会長からお声がけをいただき、酪農学園大学で講義をする機会がありました。話題は、私がスマートサポート社で取り組んでいる「スマートスーツ」の話が中心でしたが、農産物のブランド化の話も興味深く聞いていただけたようです。

2月1日には日-EUのEPAが発効し、段階的にEUとの間の関税が撤廃されます。EUのチーズやワイン、畜産加工品などが安価で輸入されることになり、日本の農産物が市場で負けてしまうのではないかと懸念されています。
確かに、今のまま、何もしなければ、負けてしまうかもしれません。

EUの産品には、誰でも知っている「ブランド力」があります。このブランド力は農産物やその加工品そのものの価値に加え、購買者(需要者)が頭の中で、新たな価値を付け加えることで、価格に反映されるものです。
農産物以外のブランドと考え方は同じです。

では、どのようにブランド力をつけていくのでしょうか?

多くの人は、ブランド=名称(ネーミング)やロゴやパッケージなどのデザインだと勘違いしています。確かに、これらはブランド力を高める手段ではあるのですが、これだけ実行したとしてのブランド力は高まりません。多くは自己満足で終わってしまいます。そのうち、あまりにも売れなくて、自己嫌悪になることもあるでしょう。

まず、産品そのものの特性(アピールポイント)を定義することです。その特性は同種のものと出来るだけ差別化されていることが望ましいです。次に、それを誰(お客様)にどこで買ってもらいたかを想定します。

対象となるお客様の頭の中で、産品の味だったり、形だったり、手に取った時の喜びや達成感、優越感などを作り上げれるような、ストーリーなどを組み立てます。その上で、名称やデザインなどを作り込むことになります。

ブランディングとは、それらの構造を設計することなんです。

農産物が売り場で値段だけで選択されるならば、ブランド力はほぼないと考えても良いでしょう。少しぐらい高くても、消費者の欲求を満足させることができる「ブランド価値」があれば良いのです。

日本の農産物や加工品、和食の文化などは、世界に誇れるものだと思います。逆にEUのお客様により高く買ってもらうよう、ブランディング活動を実践してみましょう。