5月1日に愛生舘サロンがオープンしました。
そのキャッチフレーズは下記のとおりです。
札幌の商業拠点としてのこの場から、「異業種・異世代の交流」、「ネットワーク形成」により、文化と経済を融合して、世界に向けて新しい価値を発信しよう!
札幌をベースにビジネスや文化の担い手となる人を輩出する拠点となることが目的です。私も発起人のひとりとして、この愛生舘サロンの立ちあげに参加させてもらいました。
手塚治虫や藤子不二雄、赤塚不二夫、石森章太郎などの有名漫画家を輩出した、「トキワ荘」のように、夢を持ち、志のある魅力的な人が集う「場」をイメージしています。メンバーの専門や業種、業界、世代は問いません。常に相手に刺激を Give できる方で、自ら発信することができる人がメンバーになってくれるといいですね。逆に、Take が先行する人、「ぶらさがる人」はお断りです。よくいますね、綱引きで、力いっぱい綱をひいているような顔をして、実はまったく力を入れていない人。御神輿を担ぐときに、掛け声だけで、担ぐフリだけしている人。そういう人を「ぶらさがっている人」と言っています。
今年2月の日経新聞の「春秋」欄に「ファブラボ」に関することが書かれていました。コワーキングとか、シェアオフィスとかは最近の流行りですね。私のオフィスでも起業を支援したいと思い、「協働」を歓迎しています。(興味のある方はお問い合わせください。有償ですが。)
「起業支援」などは良く聞く言葉ですが、起業ほどリスクがあることはありません。10年後に残るのは1割程度じゃないでしょうか。それでも自己責任で果敢に挑戦する人は、将来の経済を支える人であり、讃えられるべきだと思います。そして、起業家を支援するのは起業家であるべきです。
話を愛生舘サロンに戻しましょう。
施設的には、Bar スペースと、30名程度のセミナールームとして、あるいはバンケットとして使用可能なスペースに分かれています。入り口を入って、受付をしてドリンクを飲みながら、奥のセミナールームに移動、セミナー終了後は、飲みながら軽食を楽しむなんてこともできます。
厨房はありませんが、愛生舘ビルという場所がら、周囲には飲食店も多くケータリングに対応してくれるお店もたくさんあります。お好みの料理を調達してみんなで食べるという使い方もできますね。
Bar スペース、窓際のカウンターには電源がありますので、携帯電話やパソコンの充電もできます。もちろん、WiFi完備です。
4月はお試し期間で、私もいくつかのセミナーや異業種交流会の例会などに参加しましたが、一般的な会議室のような無機的な感じでなく、お互いの活発な意見交換もすすむのではないかと思いました。セミナー後の懇親会も、立食でも着席でも対応可能で、好きな飲み物を持ち込んで、気がねなく会話できるというのがいいです。
メンバーに登録されると、お手持ちのおさいふケータイやICチップ付のカードなどに情報を記録し、それをドアにかざすことで電子ロックを解錠することができます。このシステムで入退室を管理しているので、いま、サロンには誰がいるのかなどをチェックすることができるようになります。(システム導入はまだ先になりそうですが。)
とても、素敵なデザインです。しかし、航空会社のラウンジのような気配りや設備の充実度はいまのところありません。我々(運営委員)が求めるのは、設備や居心地の良さだけではなく、この「場」をプラットフォームとして形成される躍動的で自律的なネットワークです。ネットワークをつくるのは、「人」であり、そこに集う「人」がネットワークを、そして施設運営を支えていきます。
これまでの異業種交流会や非常に感性的、実験的な取組みですが、良いネットワークができれば、文化やビジネスに大きなインパクトを与えることができるでしょう。
業種、業界を越えた新たな人脈形成に、自らのビジネスのヒントを得るために、そして何よりも重要なのは、この場であなたの持つ魅力を発信することです。
メンバー登録をするには、正会員の紹介状を添えた入会申込書が必要です。また、「ぶらさがり」を排除するために、この場で何を発信することができるのかを問われます。
また、メンバーが主催するセミナーや各種団体の例会などでは、有償でビジターの入室もできます。ただし、ビジターだけでの入室はお断りしています。
ご興味のある方は、フェイスブックのグループ「愛生舘サロン前室」を検索し、参加リクエストをください。このグループでは、メンバー登録を希望される方の情報交換の場として活用していただくことができます。
愛生舘サロンについては、発起人代表の 秋山 孝二さんのブログ でも紹介されています。ぜひ、ご覧ください。