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The Earth Cafe in China 初日

The Earth Cafe in China から1週間。予想通りの多忙な毎日にブログの更新も怠っています。忘れないうちに少しでもメモを。この旅行の報告会は改めて企画しようと思っていますが、まずは、写真を中心にその雰囲気だけでもお伝えしたいと思います。

そもそも、このツアーは、公益財団法人秋山記念生命科学振興財団のネットワーク形成事業によって実施している十勝農業イノベーションフォーラムから生まれた、アースカフェというイベントから派生したものです。

財団のネットワーク形成事業とは、北海道において、さまざまな領域が直面する新たな社会的課題を解決させるために、ひとつの目標に向かってさまざまな人々がプラットホームを形成して分野横断的な取り組みを行い、新たな公共の担い手を目指すプロジェクトを支援するものです。

農業の持つ機能は、農産物の生産に限らず、国土の保全や水源の涵養、自然環境の保全、豊な景観の形成などが農林水産省によって挙げられています。このような公共性の高い機能だけでなく、観光や教育、就労の場などの新たな経済的価値を生むポテンシャルを持っています。

農地が農地として機能していくために欠かせないとは、その農地の生産性、すなわち地力です。いかに高い地力を未来につなげていくか、「土づくり」へのアプローチをどうするかを議論する場をつくること。それがアースカフェです。

ネットワークは、人と人とのつながりです。ネットワークは蜘蛛の巣のように人と人とをつないでいきます。ネットワークを構成する複数の蜘蛛の糸が交差するところに、人がいます。ネットワークの中の人は、お互いに適度な張力で引っ張り合い、ネットワークの感度を高めていきます。そういう意味では、ネットワークに依存し、ぶら下がろうとする人があると、そのネットワークそのものが崩壊してしまいます。

今回の中国農業を見るアースカフェは、自ら高い目的を持つメンバーが集結しました。それぞれの分野のプロの人たちが、現場で真剣なディスカッションを行いました。とても刺激的なツアーです。

新千歳空港から中国南方航空で大連を経由し北京に入りました。翌日は早朝から北京の中国外国専門局を訪問。張さんに、この日の見学をアレンジしていただきました。まずは会議室でのミーティング。

この局では、外国の知恵を導入するための部局だそうで、農業技術の導入にはたいへん注目しているとのことです。中国の行政関係の人を海外に派遣することも目的で、人的資源開発を積極的に行っているそうです。

打合せもそこそこにバスで北京郊外の農業開発地区に向かいます。

大規模な中国式温室が果てしなく続きます。ここではひとつの家族がいくつかの温室を管理しているといいます。

温室は保温のために夜はムシロで覆います。ムシロは電動で巻き上げられるようになっています。雨が少ない北京だからできる技術なのでしょうか?日本なら水を含んで重くなり、あっという間に潰れてしまいますね。凍ってしまうと機械で巻き上げることも難しくなるでしょう。

ビニールが張っているのは南側だけで北側は土壁になっています。このハウスではサトイモ科のアンスリウムがつくられていました。培地にはロックウールが使われています。

土壁の前にはスチームの管が通っていて加温しています。土壁が熱を反射するのでとても温かいです。遠赤外線効果です。温室を加温するのに石炭ボイラーを使っていました。バイオマスも燃料としてつかっているそうです。

土壁に触れると温かみを感じます。最初に入った温室ではゆりがつくられていました。

参加者のひとり帯広の中藪さんは、専門外といいつつも的確なコメントを発し、そこから議論が盛り上がります。

これらの技術の多くはイスラエルから導入されたそうです。

隣のハウスではきのこの栽培が行われていました。このハウス1棟を農家一家族で管理しているそうです。農業会社が品種や技術を指導するそうです。農家も投資を行い、農業会社の利益に応じた配当を受け取っているそうです。農家の方も消費者のニーズに敏感で、いかに高い品質のものをたくさんつくって収益をあげるかが競われているそうです。かつて人民公社の時代には、利益は当分に配分されていたのですが、ここでは農業会社が各農家から生産物を買いあげるとのことでした。

きのこの培地には、とうもろこしの芯や綿実かす、酒粕などが使われているそうです。これらの資材はすべて農家が事故資金で調達するそうです。1菌床あたりおよそ1.5kgの重量があります。

外の圃場は冬で何もありませんでした。赤い土が印象的です。地力はそんなに低くもなさそうです。

勉強熱心な皆さんは、ひたすらメモ、メモです。矢継ぎ早に質問が飛ぶので、私の場合、メモも半分ぐらいしかおいつきませんでした。

記念撮影。

2 thoughts on “The Earth Cafe in China 初日

  1. 秋山 孝二

    雰囲気を知ることができますね。急ぎませんが、報告会等が決まりましたらご連絡をお願いします。「大地」のイメージが湧くのと、空気が何となく煙っている感じが印象的です。

  2. Pingback: 「The Earth Cafe in China」その1-The Earth Cafe Project

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