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有機栄養説

Justus_von_Liebig.jpg ドイツが生んだ偉大なる化学者 ユストゥス・フォン・リービッヒ であります。
 リービッヒは、1840年に「無機栄養説」を発表しました。それは植物の栄養は無機態元素であり、それらの栄養素は土壌から供給されると説きました。この理論によって、化学肥料が発明され、近代の農業は飛躍的に発展しました。

 リービッヒが無機栄養説を発表する前は、紀元前のアリストテレスの時代から最後の腐植説論者といわれるテーア(1804)まで「腐植栄養説」が支配的でした。すなわち、腐植そのものを栄養素としてとらえており、腐植を生命のひとつの状態としまいました。

 最近の研究では植物の根や葉はアミノ酸などの有機物を吸収することがわかってきています。また、堆肥や土壌から抽出される腐植物質の一部が植物に吸収され、成長促進などのホルモン的な作用をすることも明らかになってきています。

product_02.jpg 人間の世界では、高分子であるコラーゲンなどを経口で摂取する健康食品なども発売されています。しかし、そんな高分子を腸が直接吸収するのでしょうか?これまでは、タンパク質などは胃や腸で消化酵素によって低分子のアミノ酸などに分解されて、吸収されるいわれていました。だから、高分子の栄養素を摂ったとしてもお腹の中で分解されてしまうのです。
 一度分解されたタンパク質が血液中で再合成されるでしょうか?また、コラーゲンなどは、摂取した栄養素が目的のお肌まで届くでしょうか?

 はなはだ、疑問は残ります・・・・

 が、・・・・確かに、効果はあるらしいのです。昔から、トンソクやフカヒレはコラーゲンたっぷりでお肌にも良いといわれています。

 同じように、農作物も無機栄養だけでは、味気ないような気がします。滋味深い味というのは、やはり、「土づくり」あってのものだと思います。土壌とミネラル、有機物が調和することで素晴らしい味の野菜をつくることができるのです。つまり、なんらかの有機物も吸収してそれが野菜の旨みになるのではないかと・・・

 でも、これは巷で人気の有機野菜とは別だとも思います。有機野菜=おいしい。とか、有機野菜=安全。とかいうのともニュアンスが違うンです。

 リービッヒの無機栄養説で、植物の栄養が無機態元素であることは証明されています。作物を健全に生育させ、収量を得るためには肥料は必要なのです。だから、化学肥料を否定することはできません。

 それに加えて、有機物のエッセンスを少しいれることで、作物は健康になり、病害にも強くなると思うのです。人間がコラーゲンを飲んで、(トンソクやフカヒレを食べて)お肌にハリとツヤ、潤いを与えるように・・・。

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One thought on “有機栄養説

  1. 堤 九十生

    ありがとうございます。私は環境社会新聞社の堤 九十生(つつみ つくお)65歳と申します。
    私は尼崎市の大和肥料株式会社の有機肥料の取り組みに賛同して、取材と情報の整理、提供のお手伝いをしています。
    先日、無機栄養説と有機栄養説について安保社長より説明をお聞きしましたが、論文での発表は実務が忙しくてまだできていないので、「有機栄養説」と検索して貴兄の発表に出会いました。
     まだ深く読んで理解するまではないのですが、安保社長に貴兄の意見、考え方を紹介して、同じベクトルであれば、是非協力して農業の発展のためにご助力いただければと思いコメントさせていただきました。
    新聞社といえども本職は、公害防止管理者、中小企業支援登録アドバイザー、環境カウンセラーとして自営しながら新聞を発行しています。良き縁でありますよう期待しております。
     「有機栄養説」と「無機栄養説」との標題で追っかけることも考えています。

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