Reclaim the Earth!

コンサルタントのブログ

地理的表示(GI)保護制度セミナー【北海道】 2/13 開催

地理的表示保護制度とは?

 地域には長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得するに至った産品が多く存在しています。これら産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度が「地理的表示保護制度」です。

一昨年の6月から地理的表示(GI)保護制度ですが、北海道からはこれまでに「夕張メロン」、「十勝川西長いも」が登録されています。GI制度では、概ね25年以上の栽培実績がある農産物のうち、名称と品質(特性)をあわせて国に登録するというものです。

 

 

北海道には世界に誇る農産物、農産加工品があります。
ぜひ、地理的表示保護制度をご理解いただき、地域の特産物の申請をご検討ください。

当日は、個別相談会(要事前申込)があります。
私も、GIサポートデスクの統括アドバイザーとして参加しますので、参加のお申込みをお待ちしております。

イベント告知パンフレット、申込書 (PDFファイル 659kB)

6次産業化・農商工連携フォーラム(1/27 @札幌)

 

1月27日に札幌全日空ホテルにて「6次産業化・農商工連携フォーラム in 北海道」が開催されました。農林水産省と経済産業省が共催するもので、全国10か所で開催されています。
北海道では、「~ 輸出、農業の成長産業化のために今から取り組むべきことは ~」として、下記のプログラムに沿って実施されました。

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新春のご挨拶

あけましておめでとうございます

2017年もよろしくお願い申し上げます。

 年をとるごとに時の流れが早くなるのは、人生全体の長さに対する単位時間(たとえば1年間)の割合が低下しているからで、今年50歳となる私にとっては1年間は1/50=0.02なわけで、25歳のとき(=0.04)と比べると、2倍になっているからだといいます。

私のようにただ馬齢を重ねている者にとっても、これは逃れられない法則であり、1日、1日をしっかりと噛み締めながら過ごすことの大切さを今さら気づくわけです。人生に無駄な時間などなく、いかに限られた人生という時間のなかで、経験から学び取って、今をよりよく生きる考え方、処世術について元旦から考えてみました。

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The Earth Cafe ウィンター・セミナー & 忘年会

12月17日に帯広市のとかちプラザで 一般社団法人 The Earth Cafe のウィンター・セミナー & 大忘年会を開催しました。今年も定員の50名を越える参加があり、忘年会もおおいに盛り上がりました。

いつもは私の段取りの悪さを知ってか、みなさんが話題を多く持ち寄り、順番も決めずに10名ほどの方々に15〜20分程度のプレゼンをしていただくのですが、今年から事務局の体制も整ったため、事前にしっかりと準備をしてプログラムまでつくることができました。

さらに、今年はキーノート・スピーチとして、酪農学園大学の安宅一夫先生に話題提供をいただきました。安宅先生は、私の大学時代の同門会の大先輩です。数年前にアジア酪農交流会のツアーでネパール旅行をご一緒したことから、ご縁ができて、今回はなかば無理やりお願いした次第です。

安宅先生は酪農学園大学にいらしたときから、多くの酪農家(愛弟子とおっしゃっています)を研究室から送り出してきました。全国に安宅先生を師と仰ぐ酪農家がいらっしゃいます。酪農学園大学を定年となってからは、全国の愛弟子である酪農家を訪問されています。

また、アジア酪農交流会では「アジア諸国の農学並びに農村振興に関心をもつ人々の友好親善を促進し、併せて青年農学徒の育成に協力することを目的とする。(規約)」とする活動を行っており、大学間での交流、留学生の物心両面での支援などを行っています。

 

安宅先生は、その人生で多くのネットワークを築いて来られており、ネットワークづくりの実践例をご自身の酪農学園大学でのあゆみとともにご紹介いただきました。

ネットワークを構築することで、新たな立ち位置やセクターが生まれ、「個」や「公」、「民」といった単独のセクターでは解決できな社会的な課題を解決できるかもしれません。また、ネットワークはときに法やルールに縛られず、立場や世代、人種や国を越えることができます。その寛容性や重要性、可能性は無限です。

しかし、ネットワークはネットワークを構成する個の小さな行動や自立性に基づく信頼性に依存しています。信頼が欠けると維持できません。

したがって、ネットワークは信頼性を担保できるだけの”質”が重要であって、信頼性のない量的な拡大はあまり意味がないと思います。また、”質”は”量”よりも評価が難しく、その評価手法は課題です。

ネットワークの量的拡大を求めず、質の信頼性を担保可能な、ある程度の規模でクローズするというのが良いのかもしれません。

ポテトフォーラム

先週、12月6日に札幌全日空ホテルで開催されたポテトフォーラムに参加してきました。
基調講演は、一般社団法人 The Earth Cafe の理事であり、帯広畜産大学教授の谷 昌幸 先生です。

谷先生はウィスコンシン大学の植物生理学者のジワン・パルタ先生の研究に触発されて、カルビーポテトとの共同研究で馬鈴薯へのカルシウム施肥の研究を続けていて、毎年、3月には帯広畜産大学で研究成果の発表会が開催され、多くのセ生産者の関心を集めています。

これまでの研究成果では、ある適切な土壌状態のときにカルシウムを施肥することで、製品歩留まりが高まり、打撲抵抗性や生理障害などへの抵抗性も高まるというもので、いわばイノベーティブな結果を感じさせるものでした。

そもそも、馬鈴薯へのカルシウム施肥はそうか病発症の原因のひとつとされていました。それは炭カル等のカルシウム資材に投入によって土壌のpHが高くなるためで、長い間、馬鈴薯へのカルシウム施肥は農家から禁忌とされていました。それで、馬鈴薯が健全に成長するために必要なカルシウムが不足していました。

現場では、そうか病を発症させずにしっかりとカルシウムを吸収させるという技術が必要とされていました。ウィスコンシン大学の研究では、カルシウム資材として硝酸カルシウムが使われていましたが、日本で窒素分が含まれている硝酸カルシウムを使うと窒素施肥のコントロールが難しくなります。そこで注目が集まったのが硫酸カルシウム、そう、石膏です。

硫酸カルシウムは炭カルの100倍以上水に溶けるといいます。ジャガイモの塊茎が生長するタイミングで硫酸カルシウムを施肥することで、肥大する塊茎にしっかりとカルシウムを届けることができます。塊茎にカルシウムを届けるためには、種芋から伸びる根ではなく、地下茎から伸びる根をターゲットとする工夫が必要です。

このような研究成果が発表されると、生産者は硫酸カルシウムを施用すれば、歩留まりも打撲抵抗性もなくなって、品質や収量が向上すると解釈するのですが、どんな状態でも成果が出るわけではなく、効果を得るためのさまざまな条件ががあるのです。レジュメの中にはこのような書かれていました。

加工用バレイショ栽培における収量や品質を施肥改善や土壌改良によって向上させていくためには、適切な三要素施肥管理を徹底した上で、カルシウム施肥を積極的に進める必要

つまり、日頃の土壌分析をしっかりと理解し、適切な対応をしている畑でなければ成果は出ないということです。
講演の中では、三要素が過剰な畑がずいぶんあったと話されていました。肥料はコストです。お金をかけて、土壌のレスポンスを悪くしているような場合も相当ありそうです。

土壌分析を理解し、適切な施肥量に改めるだけでも相当のコストカットができそうです。