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コンサルタントのブログ

11月29日 北海道アグリ・フード・プロジェクトで講演します。

今週、11月28〜29日に札幌市内で開催される「北海道アグリ・フード・プロジェクト」では、会場内セミナーがいくつか企画されていて、私も29日の11:30から「GIプレミアム(需要者にとっての特別な価値)をとおした産地の総合戦略作りについて」と題して講演いたします。農林水産物のブランディングに興味がある方はぜひ登録してご参加ください。

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北海道農林水産知的財産セミナーでパネルディスカッションのコーディネータ

 

開催前のご案内を失念していましたが、11月21日に札幌市内のホテルで開催された北海道および北海道農政事務所が主催する「北海道農林水産知的財産セミナー」で、パネルディスカッションのコーディネータをつとめてまいりました。当日は100名ほどの参加者があり、農林水産物の知的財産に関する関心が高まっていることを感じます。

オリンピックのカーリングの「もぐもぐタイム」が有名になりましたが、韓国で購入されたイチゴが日本で育種されたものだったんじゃないか?とか、中国でシャインマスカットが栽培されている。とか、栃木県が開発したイチゴ、「スカイベリー」が中国で商標登録されて販売されている。といったニュースがあとを絶たないからなんですね。

農産物の多くは、国や県などの研究機関で長い時間と膨大な予算(税金)を使って開発されたもので、その形質を発現する遺伝情報はタネに入っています。また、組織培養という技術を使って細胞からクローンを作る技術もありますので、遺伝資源の流出は制度で取り締まらなければなりませんね。

最近は種苗法の廃止などの話題もあり、タネに関する議論は尽きませんが、マーケットがグローバルな時代ですから、様々な仕組みを駆使して守らなければ国の損害も大きくなりますね。

さて、パネルディスカッションは1時間でしたが、パネラーの農林水産省知的財産課の中島課長補佐、GI登録されている「十勝川西長いも」のJA帯広川西の常田部長、「はぼまい昆布しょうゆ」を地域団体商標に登録している歯舞漁協の中村参事に助けれれて良い議論ができました。

農林水産物の知財は、地理的表示(GI)や地域団体商標など様々な制度で権利化することができますが、その知財をどのように使ってブランドとしていくのかが重要なんです。知財は”手段”ですから。

今週、11月28〜29日に札幌市内で開催される「北海道アグリ・フード・プロジェクト」では、会場内セミナーがいくつか企画されていて、私も29日の11:30から「GIプレミアム(需要者にとっての特別な価値)をとおした産地の総合戦略作りについて」と題して講演いたします。農林水産物のブランディングに興味がある方はぜひ登録してご参加ください。

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心身ともにハイパフォーマンスな状態を維持することが自助努力

10月22日のエントリでは「長生きに対応した自助努力」の話題を書きました。政府は高齢化による社会医療費が財政を圧迫していることに対して、年金支給年齢の先送りや定年の延長などを提案しているという話です。この議論の中で私が気になったのは「長生きに対応した自助努力」という言葉なんですが、その後、いろいろと考えを巡らせてみました。

少子高齢化と言われて久しく、国民の平均年齢も高くなっていて、もはや「高齢化社会」ではなく、日本は「高齢者社会」に入っています。出生率が低いため、相対的に高齢者が多くなっているのも事実ですが、平均寿命も伸びて、みんな長生きになったことを改めて考えなければならないと思うのです。

”長生き”は結果であり、どのような状態で長生きするかは、個人の暮らし方に大きく左右します。今は医療が発達しているため、たとえ病気になったとしても、すぐに死ぬことはありません。要支援、要介護の状態になり、病院や施設で、療養しながら老後の長い時間を過ごす人もいれば、若い頃と変わらず、趣味に仕事に活発に活動し続けながら歳を重ねる人もいます。

もちろん自らすすんで要支援、要介護の状態になることを望んでいる人はほとんどおらず、結果的にそのような状態になってしまうわけで、これも永年の不摂生が原因だったり、予期せぬ事故や怪我などによる場合もあります。

”永年の不摂生”に関しては生活習慣病の予防のような対応を取ることができます。食事や運動、睡眠を上手にコントロールすることで、心身ともに常に高いパフォーマンスを維持することは大切な自助努力と言えます。

同じ年齢であっても、その人の置かれている状態で心身のパフォーマンスは大きく異なります。かつては一様に歳をとって、年相応にパフォーマンスが低下したのでしょう。だから、定年や年金支給というルールが成立したのではないでしょうか?

心身ともに高いパフォーマンスを持った高齢者は、高齢者と言えども現役世代と変わらない働きをすることができます。いや、むしろ柔軟な思考ができる経験豊富な高齢者は、大きな組織の中で固定概念に縛られた狭小な価値観しか持っていない現役世代よりもイノベーティブだったりするでしょう。

人手不足と言われていますが、いわゆる”ハイパフォーマンスな高齢者”を企業が活用することで解決できる課題も多くあると思います。また、老い方を考えても、いかに”ハイパフォーマンス”な状態であるかを意識し何かを実施していることが、自助努力として求められているのだと思います。

今日のニュースに、大手商社が若手でも幹部として積極的に取り立てていくという新たな人事制度を発表しました。これも、見方を変えれば、能力がある人は年齢を問わず重要なポストにつけていくということです。年齢に関わらず、ハイパフォーマンスな状態を作り出すことがこれからの社会に求められていることだと思います。

年功序列とか定年とか、再雇用とかの概念がなくなり、企業は良い人材を大事に長く使い、年齢に関わらず組織外からも積極的に採用して、企業のパフォーマンスを高めることが、長生き社会における自助努力なのであろうと思います。

地域(産地)のブランド戦略

 最近は地域からブランドづくりの相談を受けることが多くなっています。ブランドは立ち上げてすぐにその効力が発生するわけではなく、ブランドの理念や目的をしっかりと持ち、継続的に、かつ戦略的に使用していくことによってその価値が次第に高まるものなのですが、多くはブランドをつくるところまでを実施し、そのあとは放置してしまうので、さっぱりブランドの価値は高まりません。
 しかも、ブランドの価値が高まらないので、再び同じようなブランドづくりがされてしまい、地域に同じうようなブランドが乱立して、その価値が分散し、ブランドの理念も大きくブレているような事例が多く見られます。
 それらのブランドづくりの多くが行政が関与し、補助金なども拠出していることが大きな問題であると思います。

 行政が関わると、アウトプットを短期的に評価されることになるのですが、ここで、「ブランド=デザイン」という構図ができてしまいます。ブランドを示す記号として、ロゴマークとか、パッケージデザインの開発とか、ネーミングなどをつくるのは良いのですが、それは手段の一部であり、目的ではありません。

 ブランディングの本質はそれらの前後にあります。すなわち、自分たちのブランドの理念は何か、価値の源泉は何なのかとか、その価値をどのようにだれに伝えるか。ブランドの価値を毀損しないための内部の取り組みは何かといった。ブランド開発の前段階で議論すべきことと、開発したブランドをどのように運用し、維持していくか。さらに、どの時点でだれがどのような方法でブランド価値を定量的に評価するかということです。特に評価の方法をあらかじめ決めておかないと、ブランドづくりのプロジェクトがうまくいったかどうか評価できません。

AFCフォーラム(8月号)に寄稿しました。

日本政策投資銀行の農林部門が発行する機関紙「AFCフォーラム」の8月号の「主張・多論百出」に寄稿しました。内容はPDFでも見ることができます。

日本の農業の発展には「経営力のある農業経営者」が必要であり、地域(産地)が一丸となって、その農業という産業の価値を高めなければならない。というようなことを書きました。
この「主張・多論百出」では、少々、過激な論調が必要とのことでしたので、反論も多いかと思います。