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心身ともにハイパフォーマンスな状態を維持することが自助努力

10月22日のエントリでは「長生きに対応した自助努力」の話題を書きました。政府は高齢化による社会医療費が財政を圧迫していることに対して、年金支給年齢の先送りや定年の延長などを提案しているという話です。この議論の中で私が気になったのは「長生きに対応した自助努力」という言葉なんですが、その後、いろいろと考えを巡らせてみました。

少子高齢化と言われて久しく、国民の平均年齢も高くなっていて、もはや「高齢化社会」ではなく、日本は「高齢者社会」に入っています。出生率が低いため、相対的に高齢者が多くなっているのも事実ですが、平均寿命も伸びて、みんな長生きになったことを改めて考えなければならないと思うのです。

”長生き”は結果であり、どのような状態で長生きするかは、個人の暮らし方に大きく左右します。今は医療が発達しているため、たとえ病気になったとしても、すぐに死ぬことはありません。要支援、要介護の状態になり、病院や施設で、療養しながら老後の長い時間を過ごす人もいれば、若い頃と変わらず、趣味に仕事に活発に活動し続けながら歳を重ねる人もいます。

もちろん自らすすんで要支援、要介護の状態になることを望んでいる人はほとんどおらず、結果的にそのような状態になってしまうわけで、これも永年の不摂生が原因だったり、予期せぬ事故や怪我などによる場合もあります。

”永年の不摂生”に関しては生活習慣病の予防のような対応を取ることができます。食事や運動、睡眠を上手にコントロールすることで、心身ともに常に高いパフォーマンスを維持することは大切な自助努力と言えます。

同じ年齢であっても、その人の置かれている状態で心身のパフォーマンスは大きく異なります。かつては一様に歳をとって、年相応にパフォーマンスが低下したのでしょう。だから、定年や年金支給というルールが成立したのではないでしょうか?

心身ともに高いパフォーマンスを持った高齢者は、高齢者と言えども現役世代と変わらない働きをすることができます。いや、むしろ柔軟な思考ができる経験豊富な高齢者は、大きな組織の中で固定概念に縛られた狭小な価値観しか持っていない現役世代よりもイノベーティブだったりするでしょう。

人手不足と言われていますが、いわゆる”ハイパフォーマンスな高齢者”を企業が活用することで解決できる課題も多くあると思います。また、老い方を考えても、いかに”ハイパフォーマンス”な状態であるかを意識し何かを実施していることが、自助努力として求められているのだと思います。

今日のニュースに、大手商社が若手でも幹部として積極的に取り立てていくという新たな人事制度を発表しました。これも、見方を変えれば、能力がある人は年齢を問わず重要なポストにつけていくということです。年齢に関わらず、ハイパフォーマンスな状態を作り出すことがこれからの社会に求められていることだと思います。

年功序列とか定年とか、再雇用とかの概念がなくなり、企業は良い人材を大事に長く使い、年齢に関わらず組織外からも積極的に採用して、企業のパフォーマンスを高めることが、長生き社会における自助努力なのであろうと思います。