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地域(産地)のブランド戦略

 最近は地域からブランドづくりの相談を受けることが多くなっています。ブランドは立ち上げてすぐにその効力が発生するわけではなく、ブランドの理念や目的をしっかりと持ち、継続的に、かつ戦略的に使用していくことによってその価値が次第に高まるものなのですが、多くはブランドをつくるところまでを実施し、そのあとは放置してしまうので、さっぱりブランドの価値は高まりません。
 しかも、ブランドの価値が高まらないので、再び同じようなブランドづくりがされてしまい、地域に同じうようなブランドが乱立して、その価値が分散し、ブランドの理念も大きくブレているような事例が多く見られます。
 それらのブランドづくりの多くが行政が関与し、補助金なども拠出していることが大きな問題であると思います。

 行政が関わると、アウトプットを短期的に評価されることになるのですが、ここで、「ブランド=デザイン」という構図ができてしまいます。ブランドを示す記号として、ロゴマークとか、パッケージデザインの開発とか、ネーミングなどをつくるのは良いのですが、それは手段の一部であり、目的ではありません。

 ブランディングの本質はそれらの前後にあります。すなわち、自分たちのブランドの理念は何か、価値の源泉は何なのかとか、その価値をどのようにだれに伝えるか。ブランドの価値を毀損しないための内部の取り組みは何かといった。ブランド開発の前段階で議論すべきことと、開発したブランドをどのように運用し、維持していくか。さらに、どの時点でだれがどのような方法でブランド価値を定量的に評価するかということです。特に評価の方法をあらかじめ決めておかないと、ブランドづくりのプロジェクトがうまくいったかどうか評価できません。