Reclaim the Earth!

長生きに対応する自助努力

社会保障制度の全世代型への改革に向けて、安倍総理大臣は政府の未来投資会議で、希望する人が70歳まで働き続けられるよう、現在65歳の継続雇用年齢を引き上げるため、法整備を進める考えを示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181022/k10011681241000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_004

 今日のNHKの19時のニュースで報じられていました。高齢化社会に対してどのように対応するのか国民に問いかけれています。 このニュースに先立ち、10月10日には、厚生労働省の社会保障審議会で年金支給年齢を70歳を超えて選択できるようにすることを軸に年金制度を見直す議論を始めたと報じられています。この中で気になったのが厚労省が下記について社会保障審議会に提案し承認を得たということです。

厚労省は(1)就労期間の延伸を年金制度にも反映する(2)多様な年金と雇用の組み合わせを可能にする(3)長生きに対応する自助努力の促進――の3点を提案し、委員からおおむね了承を得た。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO36320780Q8A011C1EE8000/

 驚いたのが・・・

 長生きに対応する自助努力の促進

  長生きしようとするならば、自ら何らかの努力をすべきである。これは社会保障審議会での議論ですから、長生きすることで増大する医療費や年金などの国の支出を抑えるために、国民が何かアクションをすることを促すというように理解しました。 もちろん、誰もがなるべく要介護、要支援にならないように長生きしたいと願っています。そのために努力を惜しむ人もあまりいないでしょう。しかし、何をどう努力すべきななのか明確に示されたものはありません。せいぜい、働けるうちは働いて稼ぎ、経済的に自立して、年金受給を先送りしましょうといったところでしょう。  この自助努力の手段を考案することが、今後、大きなビジネスになるのではないかと感じつつ、恐ろしい話だと思うのです。 というのは、長生きに対応した自助努力という表現から、「長生きは自己責任」であるとしたように思えるのです。長生きは結果の評価であり、自ら命を断つことがないことを前提とすれば随分、突き放したような感じがします。 似たようの議論で、「生活習慣病」への対応がありました。かつては成人病と呼ばれていた、高血圧、高脂血症、糖尿病などは、30年ぐらい前から、生活習慣病と呼ばれるようになり、これらを予防するために、食事に気を使い、運動をして、ストレスをためないように自助努力を求められるようになりました。長生きも同じようなロジックで自助努力を求められるのでしょうか? 生活習慣病であれば、血液検査などで自助努力の結果を確認することができますが、長生きに対応した自助努力は誰がどのような手段を用いて評価すれば良いのでしょうか? もし、自助努力が認められずに結果的に長生きしてしまったらどうしたら良いのでしょうか?世界的にも高齢化が進んでいる日本の対応が試されています。