Reclaim the Earth!

農業や地域のブランディングとデザイン

北海道ではお盆を過ぎると、日が暮れてから気温はぐっと下がり肌寒くなります。9月に入ると日中でも風が涼しくなります。今朝は、我が家の地域では10℃を下回りました。この季節は半袖で一日過ごせるか、ジャケットなどを持っていくべきか、毎日、朝、出かけるときに悩みます。

さて、久々のブログ更新となりましたが、10月に北海道各地で開催される「地理的表示(GI)をはじめとする農水産分野の知的財産活用セミナー」のご案内です。

→ http://www.fmric.or.jp/gidesk/event/

 

プログラム

1.セミナー

(1)農林水産分野における知的財産について  農林水産省食料産業局知的財産課
(2)トークセッション「GI登録して感じたこと」
夕張市農業協同組合【全会場】/ 登録産品:夕張メロン
十勝川西長いも運営協議会【帯広・釧路会場のみ】 /  登録産品:十勝川西長いも
モデレーター:GIサポートデスク
(3)質疑応答

2.個別相談会【相談時間は、1者につき30分程度】

 

セミナーのトークセッションのところで、私はモデレータとして参加します。また、個別相談会でも対応いたします。個別相談会は事前申込みが必要です。

セミナへの申込や事前相談会への申込は下記のリンクからお願いします。

→ https://ssl.alpha-prm.jp/fmric.or.jp/hokkaido.html

 

さて、GI制度も法律の施行から2年が経ちました。全国での認定案件は増えていますが、北海道では、「夕張メロン」、「十勝川西長いも」の2件が登録されているだけです。食の宝庫である北海道としては、少ないのでは?と多方面から指摘があります。GI制度への申請のお手伝いをするアドバイザーの立場としても、ぜひ、道内の農林水産品にはこの制度を利用してもらいたいと、あちこちに制度の概要等をお知らせしているところです。

地域、農産物、農場の「ブランド化」に関心がある方は多くいらっしゃいます。しかし、”何のためにブランドが必要なのか”を深く、戦略的に考えられている方はあまり多くないように思います。ブランド戦略には多くの情報が必要であり、組織であれば、ぶれない理念や、大げさに言えば覚悟が必要になると思うのです。

また、ブランドマークやロゴ、Webページなどの「デザイン」をすることと、ブランドが混同している事例も多く見受けられます。グラフィック・デザイナーにクールなロゴマークがついた名刺やウェブページを作成してもらうことで満足していませんか?

極端な話、農産物のブランドについては、かっこよいマークなどなくても、産地や品質、生産方法をしっかりと定義し、実直手に生産、販売することで、社会的な評価を得ることでブランド価値が高まるものです。このブランドの「定義」が重要なのです。将来的に安定的に生産可能な定義やルールであって、顧客の信頼を裏切らないものであるべきです。

北海道でGI申請案件が少ないのは、産地が知られ、その品質の社会的評価がある程度確立されていても、産地の範囲や生産方法がしっかりと定義づけられていないのが課題です。たとえば、産地の範囲を明確にしてしまうと、その範囲から外れる生産者はブランドの対象とならなくなります。たとえば、昔ながらの品種にある名称がつき、その種子は、生産者によって採種されているものだとして、生産者がその種を外部に売った場合、その種を買って栽培した農産物の扱いはブランド的にどうしたらよいでしょうか?

地域で生産に関わる多くの方々が、決められたルールを守り、戦略について合意形成をするというのは、実は容易な話ではありません。そこに「覚悟」が必要になるのです。