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オーガニックの意味

いつも愛読している食品安全blogの記事に「オーガニックミルクの栄養価」という見出しを見つけました。5月28日Daily Expressは「オーガニックミルクは栄養価が高くがんリスクが少ない」と報道した。・・・・というもの。

僕はオーガニックの意味について、このブログでもたびたび持論を展開していますが、オーガニックか非オーガニックに大別するのではなく、その中間に意味を持たせても良いと思うのです。特に、日本のオーガニック(有機)は生産プロセスにルールを設けている。つまり、過去2年とか3年間化学肥料や農薬を使っていないこと。としています。
そのプロセスで作られたものが、安全であるとか、おいしいとかという保証はないのです。

人が食べて元気になる農畜産物は、やはり、作物とか家畜がなるべくストレスなく育ち、健康であることが最も重要な要素であると思っています。作物に害虫がつけば、作物にとってはストレスになるでしょう。人が蚊に刺されて痒くてたまらない。というような感じかもしれません。また、作物の病気は人にたとえると、かぜをひいて熱が出ている状態かもしれません。

そんなとき、我々はかゆみ止めの薬を塗り、風邪薬を飲んで早く良くなろうとします。作物もそれと一緒だと思うんです。生産のプロセスで農薬や化学肥料を使わないという「規制」のはなく、病気にならない環境をつくるとか、たとえ病気になってもすぐに治癒する力とか、そういうのが大切だと思います。

健康な作物や畜産物は、その内容も充実しているはずです。栄養価も高いだろうし、それを食べることで元気になったり風邪をひきにくくなるかもしれません。たとえ、オーガニックであっても病気で元気のない野菜や牛乳は嫌ですよね。

一般的に家畜は牧草を食べると考えると、家畜の健康は牧草の質が影響してそうです。野菜などの農産物も牧草も自分では動けませんから、そこに良い土壌があることが重要です。そういう視点で土づくりをしなければなりませんね。

以下、食品安全情報blog の記事を引用。

本日Daily Expressは「オーガニックミルクは栄養価が高くがんリスクが少ない」と報道した。多くの新聞がオーガニックミルクが通常のミルクよりビタミンや抗酸化物質や「健康的な」脂肪が多いと報道した。「がんを予防すると考えられているリノール酸濃度は夏のオーガニックミルクが60%多かった」とExpressは付け加えている。これはウシが新鮮な牧草やクローバーを食べているからだと報道されている。

この報道は25の農場産のミルクを分析した研究に基づき、種類が違うミルクの栄養価はそれぞれ異なるがその原因はオーガニックかどうかだけではなく様々な要因による。さらにこの研究は各種のミルクのヒト健康への影響を調べたものではない。

論文はJournal of the Science of Food and Agricultureに掲載されたものである。英国の25の農場から109検体のミルクを採取し脂肪酸組成や抗酸化物質などの化学分析を行っている。農場の生産方法についてもアンケートを行った。 生産法については低インプットオーガニック、低インプット非オーガニック、高インプット非オーガニック(穀物やサイレージ飼料などを与える)の三種類に分類できた。脂肪酸組成から研究者らはミルクの組成が餌の組成や放牧期間などで変わると結論している。

NHSはミルクの組成はオーガニックかどうかだけではなく飼育方法やミルクを年中作るか春だけ生産するかなど多くの要因によって変わることは驚くべきことではないとしている。さらにこの研究はオーガニックミルクの方が栄養価が高いことを示すものではなく、同じ農場のミルクでも検体採取時期により組成は異なる。現時点でオーガニックミルクを飲むかどうかの決定は個人のライフスタイルの選択にのみよるべきである。

(イギリスはオーガニック礼賛記事がやたら多い。どうでもいいような違いをことさら強調してオーガニックがいいと主張したがる。)

引用:食品安全情報Blog

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2 thoughts on “オーガニックの意味

  1. hashimot

     夏のオーガニックに共役リノール酸が多いというのは、放牧をオーガニックの条件にしていれば当然の結果ですよね。
     

  2. zen

    ★hashimotさん、コメントありがとうございます。
    オーガニック、あるいは有機という言葉だけが、先走りしています。何を持ってオーガニックとするのか?JAS有機?という議論もあります。実際にJAS有機のマーケットは1%に満たないのですから。

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